伊豆柏屋本店から徒歩5分ほどの伊東公園山頂に木下 杢太郎文学碑があります。
木下杢太郎=本名・太田正雄は、伊東市湯川の旧家「米惣」に生まれました。
東京帝大医学部教授(皮膚科・とくにハンセン病研究は世界的に有名)の傍ら、
1907年(明治40年)「明星」に参加、北原白秋らと<パンの会>を結成して、
1910年代、日本近代詩に異国情緒と江戸趣味を融合した耽美的詩風で新風をそそぎました。
「むかしの仲間 ふるき仲間も遠く去れば、また日頃顔を合わせねば、知らぬ昔とかはりなきはかなさよ。
春になれば 草の雨。三月、桜。四月、すかんぽの花くれなゐ。
また五月にはかきつばた。花とりどり、人ちりぢりの眺め、窓の外の入日雲(いりひくも)」