伊東市所縁の作家「尾崎士郎」

尾崎士郎は昭和19年10月に東京・大森から伊東へ戦時疎開をしてきました。当時、伊東在住の友人のすすめにより子供の療養のために住むことになるのがきっかけでしたが、昭和28年3月に東京へ移転するまでの約10年間を伊東で過ごしています。

 

松川沿いに尾崎士郎文学碑があります。この碑の近くに住んでいたとのことです。

「人生劇場」などの著作で有名ですが、ちょうど伊東市に疎開していた頃に「真田幸村」が出版されています。多才な方で歴史小説も多く書き残しています。

 

ちょうど来年2016年の大河ドラマは「真田丸」

この年末、真田幸村が再び話題になるためか、書店には過去に多くの著者が残した真田幸村関連の書籍が並んでいます。

流石に尾崎士郎の本は絶版も多く、気軽に買える本として販売していません。最近の発売でも「真田幸村」となると1990年発行のものです。

なぜ、尾崎士郎の話かというと、昨日に文庫本が発売になり、伊東市所縁の作家だなと思ったことと、秋の夜長には読書といいますので、ご紹介しております。

 

伊豆柏屋は伊東市街地の中心部分にあります。ここから松川まではすぐ近くで、その川沿いや周辺には文学碑や記念碑がいくつか建立されています。

古くから湯の町として栄えた伊東市ならではの文人たちが残した足跡をたどることができるのも伊東市の魅力だと思います。

直接、伊東市にお越しになれない方は所縁の書籍で思いを馳せてはいかがでしょうか?
小説四十六年 (中公文庫)尾崎士郎
参照:真田丸 (NHK大河ドラマ) – Wikipedia